ポストに「幸福実現党」という政党のチラシが入っていた。
この政党の名前は、宣伝カーを見て知っていた。「幸福実現」って・・・人によって幸福の定義は違うし、それを実現するという名前に、おこがましいと感じたのを覚えている。
チラシを読んでみた。内容は、党の政策方針であった。だが、その内容が凄まじいのだ。一言で表すと「荒唐無稽の理想論」であろうか。
以下は、党の主要政策である。
<記事転載:開始>
いま、必要なのは未来ビジョンです。
1. 大減税による消費景気で、日本を元気にします。
◆消費税、相続税、贈与税を全廃します
冷え込んだ消費を喚起するため、大胆な減税路線をとり、消費税などを全廃します。3年以内に所得税や法人税も下方シフトします。
◆年率3%の経済成長を果たし、株価を2万円台に乗せます。
積極的な金融緩和で資金繰りに困る企業を徹底支援します。大胆な減税、規制緩和で3%以上の経済成長を実現します。証券税制を全廃し、日経平均株価を2万台に乗せます。
2. 北朝鮮のミサイルから、国民の安全を守ります。
◆「毅然たる国家」として独自の防衛体制を築きます。
北朝鮮が核ミサイルを日本に撃ち込む姿勢を明確にした場合、正当防衛として、ミサイル基地を攻撃します。
◆憲法9条を改正し、 国民の生命・安全・財産を守ります。
緊迫するアジア情勢の中にあって、国民の生命・安全・財産を確実に守るために、憲法9条を改正し、国家の防衛権を定めます。
3. 2030年に3億人国家と、GDP世界一を実現します。
◆少子化問題の原因となっている「住宅」「教育」「交通」のボトルネックを解消します。
広く安い住宅の供給、「塾にたよらない公教育」による教育費の負担軽減、リニア鉄道や高速道路無料化などによる「交通革命」などを実現し、子育てしやすい環境をつくります。
農村部では農業参入自由化などによって、雇用と居住者を増やします。
◆海外からの移民を積極的に受け入れます。
在住外国人が日本語を習得する機会を増やすなど、外国人がすみやすい街づくりを行います。
外国人の帰化を積極的に進めます。相続税の廃止で、海外の富裕層が日本に移り住むよう促します。
これらの人口増加策によって、人口3億人と、GDP(国内総生産)世界一を実現し、財政や年金の危機を克服します。
引用元:http://www.hr-party.jp/about/index.html
<記事転載:終了>
この政党は、宗教法人「幸福の科学」を母体としている。それだけに「日本国民を幸福にします」レベルでなくてよかった。だが、最終目標はそういう事だろう。
民主主義国家の政党ならば、信教的にも自由な個人が、同じ政策理念を掲げて結束すべきだ。宗教で結束するなど、政教分離ができていないとしか思えない。
国教ならばともかく、無宗教の日本で、特定の宗教を母体とした政党など、正直、不気味だ。
記事の内容だが、ツッコミどころが多すぎるが、未来ビジョンを示した点だけは、好感を持った。
荒唐無稽でも、目指すべき目標が必要と思う。目標といっても小手先の物ではなく、将来のあるべき理想の姿を目標にすべきだ。その意味では、合格と思う。
選挙のチラシでは、各政党が政権公約を書く。この場合、公約の実現方法を記載する必要は少ない。なぜなら、誰でも想像できる内容だからだ。
公約が「信頼できる年金制度にする」ならば、財政基盤の安定化・制度改革などであろう。各政党で大きな差異は無い。
だが、「3億人国家と、GDP世界一」と言われれば「どうやって?」と、実現方法を聞きたくなる。ここまでくると、なぜそれが必要なの?という疑問も出てくる。
「消費税、相続税、贈与税を全廃」って・・・税収をどう賄うの? 疑問は沢山ある。党首討論など、あれば見てみたい。
現状の閉塞感を打破できる者は、突き抜けた馬鹿だけと思う。その意味で、少しでも議席が取れれば、政治が面白くなりそうだ。
信者の数は不明だが、比例で党首だけでも当選するかもしれない。大川きょう子・・・東京10区、比例ではないらしい。本気で勝てると思っているのか、腰掛なのか、よく分からない。
さすがに、この政党が議席を取れるとは思えない。だが、面白い政党なのは確かだ。
選挙が少し楽しみになった。
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